logbog 旅するように生きる

1993年生まれ。高校生で摂食障害発症。今も自分の心地よい生き方を模索しながら小規模多機能居宅介護施設で作業療法士してます。

私の心地よい場。パラレルな場

友達と話していて
パラレルな場という言葉を思い出した。
普通に使っていたけれど作業療法
特に精神科作業療法でよく使う
専門用語だったようで

教科書的にパラレルな場とは
場を共有しながら人と同じことをしなくてもよい。集団としての課題や制約を受けず、
自分の状態や目的に応じた利用ができ、
いつ誰が訪れても、断続的な参加であっても、
分け隔てなく受け容れられる場。
と記載されているけど
要は
一つの場所を共有しながら、
各々がバラバラなことをしている空間のこと。

塗り絵、パズル、裁縫、折り紙など
創作活動のようなことをしている人もいれば、
新聞や本を読んでいる人もいるし、
ボーっとテレビを見ている人もいたり、
人が何かしているのをぼーっと見ている人もいる。

精神科作業療法
個別の対応ができにくくなっていて
集団作業療法の形が多くなる。
「今日は料理します」とか「今日は運動します!」
「今日は歌います」とか
みんなで同じことをしましょう!
という形になるけれど
みんなで○○をしましょう!
というものにフィットしない
もっとマイペースにしたい人や
見ているだけでいたかったり
1人の活動をしたかったり。

パラレルな場は、
相手に緊張感や強制力を
なるべく感じさせない緩やかな場。
集団でありながら、
個々の関わりも尊重できる
そして他の人の過ごし方を見て
私もこうしてみようと思う「モデリング
が起きたりする。

私は集団行動が小さい頃から苦手で
人とずっと一緒にいると
変に相手に気を使ってしまったり
1人で疲れてしまう。
なので旅はもっぱら1人だった。

「私の心地よい友達」
最近、何人かの友達と旅に行けるようになった。
その友達たちと過ごすのは本当に心地よく
一緒に旅に出たり、遊んだとき
同じ部屋で一緒に話したりするけど
各々読書したりギター弾いたり
コーヒーを飲んだり別々のことをするのもOK。
パラレルな場が自然にある。
本当にその日の気分で動く私に
付き合ってくれるありがたい友達だと思う。

「私の職場」
私は小規模多機能居宅介護施設という所で
働いている。
通いにくるじーちゃんばーちゃんたちには
よくあるデイサービスとは違い
決まったプログラムはなく
その日によって過ごし方は違う
外にご飯を食べに行く日もあれば
中でみんなでご飯を作る日もある
みんなで歌いましょうとかではなく
歌う人もいれば
話をしている人、新聞を読んでる人、
ボーッとしてる人
まさしくパラレルな場がある。
まさしく生活の場という感じで
その日にしたいことをする。

きっと他にも私が心地よいと思うとき
このパラレルな場があったりするんだろうなぁ。
もちろん人によっては
予定をたてて動くことの方が心地よい人もいるし
集団行動が好きな人もいる
自分が心地よいと思う場を
選んでいれるようになったらと思う。